【今日の反省】
もうすぐ我が家へ来て15年目となるうちの猫(長女)さんですが、家へ来て以来ずっと、薄茶色の毛にモコモコと覆われたお尻を「魅惑のプリケツ」と褒めたたえられて過ごしてきました。
ところが今日、ふと飼い主こと私が(長女)さんといちゃいちゃしつつ「よく考えたら君はプリケツじゃないね」と口走ったところ、猫(長女)さんは、ハッ!としたようにこちらを見たと思うとその場から走り去り、唸り声をあげながら部屋中を上へ下へと爆走しはじめました。
本棚の上に駆け上がりこちらを見下ろす目の中には怒りの色が見て取れ、そこで飼い主は自分が不用意な事を言ったと気付いたのでした。
(長女)さんは15年間というもの「プリケツ」とは自分に対する褒め言葉だと思って過ごしてきたのです。飼い主としては「プリケツ」というよりモフモフの「モフケツ」とかモコモコの「モコケツ」の方が魅力を正確に言い表しているかなという気持ちだったのですが、そんな理屈は(長女)さんには通じません。「プリケツ」の否定は要するに「かわいくない」と言われた事になるわけです。かわいさで糧を得ている愛玩猫にとってこれは大変にショッキングな出来事だったわけです。
その後暴れる(長女)さんに「ごめんね、かわいいよ、プリケツだよ」と言って聞かせ、興奮が落ち着いた後は甘えモードになった(長女)さん。行動こそ怒りでしたが、繊細な心はショックを受けていたのでしょう。
猫を相手に、不用意に普段の褒め言葉を「違うね」とか、悪気があっても言ってはいけないのだと、はなはだ今更ながら学んだのでした。
猫うちの猫のことを語る
