【ブレイキング・バッド】
だらだら見ていてもう何話まで見たか忘れたw
主人公のウォルターは、多分元々の性格で独占欲がすごく強くて、犯罪に手を染めてからその独占欲の強さがより表出するようになってやや暴走気味になる。(犯罪に手を染めたら、本来は抑えていたであろうそういう性質に歯止めが利かなくなって、それで何かやたらと生き生きしちゃっているあたり、こいつは生来の悪人気質だったんじゃないかと思うわけだ)
息子が叔父になついているとイラッとして「俺がこいつの父親だ」と主張しながら逸脱した行動に出るし、見よう見まねでジェシーが麻薬を作ると「俺のレシピを使うな」と怒鳴り「質が悪い、こんなのゴミだ」とか罵る。そのジェシーに対しても段々独占欲が強くなっている。一方で妻が自分から離れて行こうという強い意志を見せて、自分の妻に対する独占欲をどうしても満たせないとなると、抜け殻のような状態になり、何もかもに無頓着、上の空のような状態になっていて、まるで麻薬中毒患者じゃないかと思った。
ウォルターは麻薬を製造して売っても本人は決して麻薬に手を出さないし、煙草も吸わない、依存症とは無縁に思えるけど、そういったものに手を出さなくても、人が持っている欲望そのものが麻薬のようなものなのかもしれないなと思うなど。
そういえばウォルターは挫折した天才化学者の一面も持っていて、化学に対してものすごい知識と才能を持っているけど、それを活かす事もできずに長らく尊敬もされない高校教師として自分を抑えて暮らしていた。
でも麻薬を製造しはじめたら、ありえないほど純度の高いものを作って皆が驚いて感嘆してそれを欲しがった。そうして十数年ぶりに化学者としての承認欲求が満たされた事が、それまで社会生活を真っ当に送るために抑えていた強い独占欲とか傲慢さのタガが外れていくきっかけだったのかなと。
ところで最初に作った麻薬を絶賛したのはジェシーなんだけど、その後は何か窮地に陥ると無意識にジェシーが言ったことや取った行動をヒントに窮地を切り抜ける方法をウォルターが思いついたりして、ジェシーはあなたの出来の悪いワトソンですか、みたいな状態になるんだけど、そうか、ワトソンのような光の誘導体っていうのは、相手の能力才能を心から称賛して「この人ならできる」って信じ切って相手にもそういう態度をまったく隠さないような人の事なのかなってw
