id:emuzou は
穴の塞がったえむぞうのことを語る

【ブレイキング・バッド】
某俳優さんがあまりドラマとか見ないけどこれは見てるって言ってて、エミー賞の授賞式で主演俳優たちに会ったらファンガールみたいになっちゃったとか言ってて、その他あちこちで傑作と称されていて、機会があったら観てみようと思っていたらスーパードラマTVでやるっていうから観ている。
シリーズ1はそんなにのれなかった。あまりテンポがよくないように思ったのね。でも天井突き破ってバスダブとイチゴジャムに似た何かが落ちてきたり、ボンネットの中モップでガシガシやったら車が炎上したり、何かの結晶を投げつけたら爆発が起きたりとか、1話に1~2回面白いシーンがあるから観ていられた。
あとキャラクターが感情移入できないというか。主人公のウォルターは教師と父親という、フィクションに於いて自分が受け付けない二大属性を強く打ち出しているし、相棒のジェシーは唖然とするほどバカだし。化学の先生がポリプロピレンって言ってるんだから言われたとおりにしろよ!何で勝手に作業を簡略化するんだよ!(そして天井からイチゴジャム…)またウォルターもジェシーに対して必要な時に必要な説明をちゃんとしないし。
ウォルターの妻も当初信じられないウザさだったし、窃盗癖のある妹は問題外だし。
それがシーズン2になったらやたら面白くなった。
1話で主役の二人が話す場面から、シーズン1では感じなかったコンビネーションの良さが突然感じられるようになった。
シーズン1では7話だったのが13話になったからなのか、犯罪の素人が麻薬を密造して売ろうとして誤算に次ぐ誤算でドタバタ以外のストーリーが掘り下げられてきたし、ウォルターが教師の側面より挫折した天才化学者の側面が強く出るようになってきた。
あとジェシーがアンチドラッグのメッセージを体現するような役割になったのもよかったと個人的に思う。バカだけど本質的に憎みきれない男で、友達も彼女も大好きだけど、ドラッグによる災禍に引きずりこんでしまうし、それが自分のせいだとなかなか気付けないという姿がシーズン2の物語の中に巧みに織り込まれていた。
商売が大きくなってきて、頭のいいプロの悪人も出てきたし。悪いやつでも頭がいい方が面白いよほんと。