【世界が終わる】
第一次大戦前後のイギリスが舞台のドラマで、主人公の、かつての貴族社会の規範や美意識が廃れていく時代の流れを憂えている青年貴族が、朝食の席でブリタニカ百科事典の間違いを訂正しながら「世界は19世紀にもう終わっている」と言って妻にキレられる(そらキレるわw)シーンがあったのだけど、彼が何故そう言うのかよく分からなかった。
ゴールデンウィークの録画消化で坂本龍一の音楽の学校の20世紀の音楽編を見ていたら、第二次世界大戦後について「それまでと世界の枠組みがガラリと変わった」と言っていて、そうした影響から、それまでの西洋音楽の枠組みを解体するような方法を用いる作曲家が出てきたんじゃないかみたいな話からの、坂本龍一が若いころそういった音楽にふれて「こうやって西洋音楽って終わっていくのかな」と思ったなんて話すのを見て、あああのドラマの「世界は19世紀に終わってる」っていうのはこういう感覚なのかなと思った。
更に録画消化で、南アフリカの白人一家を追ったドキュメンタリーを見て、黒人からの襲撃や将来自分たちの土地が没収されるかもしれないという予感に怯えながら昔を懐かしむ大人たちと、一方でそんな大人に苛立つアパルトヘイト廃止後に生まれた10代の少女の姿なんかを見て、この大人たちにとっても、アパルトヘイトの廃止はそれまでの世界が終わるような感覚だったのかなと感じた。
最近映画の予告でしょっちゅう世界が終わってると笑っていたけど、個人スケールでの「世界」は割と脆く簡単に終わってしまう時があるものなのかななんて事を考えていたらゴールデンウィークが簡単に終わった。
穴の塞がったえむぞうのことを語る
