羽生とハンヤンの衝突の時、シューマッハやナターシャ・リチャードソンのスキー事故を思い出して本当に怖かった。彼らは事故の直後は話したり歩いたりできたけど、数時間後に急変したっていうから。
事故から24時間以上経って、とりあえず二人が今もちゃんと生きていて話もしているという事にほっとしてる。
同時に2010年のGPファイナルの公式練習での高橋と小塚の衝突も思い出した。
あの時は小塚は身体的にはほぼ無傷(精神的にはひどいダメージを受けたようだけど)で、高橋もすぐ練習に復帰して、競技にも出たけど、後から首にむちうちのような症状が出て、その影響が少なくとも全日本選手権のときにも出ていたし、熱心なファンの語るところによると、四大陸選手権のときにもまだ動きが本来のものでなかったとも。
一流選手なんだから自分で判断出来るだろうという意見もたくさん見たけど、首や頭周辺の受傷は、今できるから大丈夫というものではないと思う。
頭を打った直後にまともな判断ができるわけないという意見も多く見た。私もこっちに同意する。
そこそこ長くフィギュアスケートを見ていると、色んな事故の場面も見たけど、事故の後割とすぐ呼びかけに答えていたり、泣きじゃくっていたりして意識があるように見える人でも、数日後に話を聞くと事故の前後の記憶が全くないという話がよくある。
サンデーモーニングのご意見番のコーナーでは、番組側では感動の方に話を持って行こうとしたらしいけど、ラグビーの監督か何かをしている人が「アドレナリンが出ている状態だから本人はやるって言うけど、やらせちゃいけない」と言っていたとか。私は張本って人が死ぬほど嫌いで嫌いで嫌いで大嫌いでサンデーモーニングは見ないようにしているので伝聞だけど。
確かに、以前リード姉弟が6分間練習で他の組と衝突して、1番滑走だったのでそのままフリーを滑りきったけど、クリスがキス&クライで靴を脱いだらひどい出血でキャシーが顔色を失うほどで、更に検査をしたら足の指を骨折していた事が判明したという事があった。それほどひどい怪我だったのだけど、演技中はアドレナリンが出ていてさほど痛みを感じなかったと。
自分がいくつか知っている前例を思い出しても、羽生やハンヤンが冷静な判断ができたと思えないし、選手は基本的に試合には出たいものだろうと思うから、出る決断をした事自体を責める気はない。
コーチが止めろといっても、コーチも医者ではないし、こういう時の選手を止めるがとても難しいのもなんとなく分かる。
連盟が~っていう話も出てくるだろうけど、演技直前の選手にコーチやトレーナー以外のスタッフがどこまで介入できるか外野には分からないから安易に批判はできない。
ただこれを美談として消費して終わりにするのではなく、選手の身体を守るために制度を整えていけないか、議論はしていないといけないんじゃないかなと。また月並みな結論。
とにかく羽生とハンヤンが一日も早く回復する事を願っているし、こういう事が今後起きないようにと思う。
