今朝は高橋大輔競技引退に気持ちを持って行かれていたけど、昨夜は『ブレイキング・バッド』を完走してうわああああとなっていたりしたのだった。
すごかった『ブレイキング・バッド』
なんと最終回が一番良かった。こういうドラマって盛り上がりの最高潮は最終回の少し前にあって、最終回はストーリーの着地のための回みたいになるのもよくあるというのに。
といってもストーリー的には奇をてらった展開があったわけでなく、これまでの流れからして、まあそうなるよね、というものだった。
そのストーリーは、プロットだけを読めば壮絶な悲劇なんだけど(特にシーズン5の後半)、悲劇性に浸りすぎず、ウォルター・ホワイトは何者なのか、愛していたものは、求めていたものはなんだったのかというのが明確に示されたエンディングだった、と、思う。
このドラマは登場人物のほとんどがウザかったりバカだったりして、あまりかっこいい人は出てこない。でも観ている内に不思議と愛着がわいてくるのだけど、個人的には主人公のウォルターに対してはずっと変わらず「なんだコイツ」と思っていた。でも彼のキャラクターで唯一好きだった部分が最後の最後でクローズアップされて、とても腑に落ちた。
あとジェシーに対して実の息子と同じくらい執着するのも何かわかった気がする。自分の実の子は勿論血を分けた存在である一方、ジェシーは自分が裏の顔を持ったその瞬間からずっと自分を見ていて、後には自分の持っている技術も受け継いだという点で、実の子と同じようにウォルターの「生きた証」のような存在になったのではないかと。最終的には。そこに至るまでには色んな感情の変遷はあっただろうけども。
最後にウォルターとジェシーが相対する一連の場面はラブシーンのようであった。性愛という意味ではないが。
ウォルターを「なんだコイツ」と思い続けていた自分にとって、なんでコイツがかわいいジェシーと天使のような息子からこんなに愛されているんだと思っていたけど、遂には両者から拒絶された(ジェシーとはまたもうひとつ展開があったけど)。だけど実の息子と、血縁はないけどある意味で息子のような存在であるジェシー共に、ウォルターの存在は彼らの内面に否応なしに刻み付けられている。彼らがそれを背負って生きるのはとてもしんどいだろうし、ジレンマを抱えることになるだろうなと思う。でも残念ながら親子ってそういうものなんでしょうね。
『ブレイキング・バッド』はスリリングなクライムサスペンスであり、他の色々な物語と同じように人間についてと愛についての物語であった。
というわけでやっぱりこれか。

ほんと便利だなこのコピーw
蛇足としてはシーズン2で初登場のリシンがこんな最後まで引っ張られるとは思わなかったよ。メタンフェタミンを作る話だけど、ストーリーのターニングポイントではリシンが結構大事な仕事をしていた。
