『精神病院の起源』 小俣和一郎(著) 太田出版
明治維新によって近代西欧精神医学にとって変わられるまでの、日本における精神病院的施設史。
かなりおもしろかった。江戸時代にはもうかなりのケース観察が見られ、対応が考えられている。明治維新でまっさらになってしまったのがよかったのかどうか(そのあとドイツ医学採用してナチス時代の欠落・空白の影響かなり受けてるしね)。
かなり幅広い視野で書かれているので、いろいろ精神病院史以外の点でも興味深かった。
『累犯障害者』等とも関連して読める、ほんとにおもしろくかつ読みやすい本。
