http://ssl.jinji.go.jp/hakusho/h20/065.html (資料A)
資料1-11国家公務員採用Ⅰ種試験・Ⅱ種試験・Ⅲ種試験の申込者数・合格者数・採用者数の推移
これにおける19年度の数値を基に考える。
ここでの合格者数とは http://www.jinji.go.jp/saiyo/saiyo03.htm (資料B)の19年度の欄の数値からわかるように最終合格者数のことである。
実際に働くのは資料Aにおける採用者数の人数である。Ⅰ種は570人、Ⅱ種は2048人、Ⅲ種1028人といったところだ。
このほかにも、採用に関しては選考採用とよばれるものがあるが、今回はそこにはメスをいれないそうだ。ただ、こっちの方が試験合格者よりも多いというがそこは問題にされていない。
また、今回の削減は国家公務員一般職が対象であり、特別職(法務教官、国税など)は対象外となっていることになっている。
マスコミのいくつかがあげる9000という大きい数はやはり亡霊?
もし、Ⅰ種570人、Ⅱ種2048人、Ⅲ種1028人から4割、5割削減となる時、さらに出先機関は採用を2割以内で予定している時、この国は成り立ちえるのだろうか。
そして、マスコミが取り上げる採用数は、特に
http://www.asahi.com/politics/update/0427/TKY201004260528.html こういった輩はの示す採用数は何を持って採用数と明記しているのかそもそもの意味を理解しているのかどうかよくわからない。そのため、一部のまとめサイトではそのまま受け売りで数値を提示している。マスコミの思う採用者数が資料Aの採用者数ではないことは明らかである。
私はマスコミが伝えるほうが削減される対象であれば、それは公務員の削減に政府がまったく寄与してないということであって、国民を騙す(マスコミは片棒を担いでいるわけだが)ことになる。マスコミの言う採用者数の削減を意として鳩山さん以下、原口さんの思っているならば、国家公務員の試験制度をよく理解してないのかもしれない。それは非常に残念である。
逆に、資料Aの意味で閣僚が話したのなら、それはそれで大問題でもある。明らかに中長期的に人手不足になるだろう。これからの様々な問題に対処する人材が不足して、さらに問題は深刻化するだろう。
私は公務員を一応のところ目指す人(しかも削減の対象となる年度に受験する人)として、削減は避けられないと思っている。しかし、こうした国民の支持集めのために、また野党からの非難を逃れるためだけのためにあまりにもおかしな数値目標をたてるのはいかがなものかと思う。それは国民の支持のために国家と国民の衰退を招く悪政にしかなりえないのではいだろうか。
「採用者数」という言葉に、もう少し検討をいれるべきではないだろうか、閣僚の方々。
まるこめのことを語る