っとまあ、この前、一般職の国家公務員の新規採用4割削減について、あーだこーだ言ったが、
あれは釣りでしかない。
なぜか。
それは、記事で示された数字(9112人)は 『試験の最終合格者』 でしかないのだ。
どういうことか。
まず、その記事というのはこういった書き方がされている。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100424-OYT1T00311.htm
うん。よい釣竿だ。感心する。数字のトリックだ。
どこがトリックか。
実際に内定を勝ち得た(=正式に国家公務員となって勤務する)方の人数はこれである。
(年度が異なるので数値が異なるが、年度が異なっても数値はあまり変わっていない)
http://www.cas.go.jp/jp/houdou/061031naitei.pdf
そう。わずか600くらいなのだ。
つまり、記事で示されている数値(約9000)と実際に内定を取った人々の数値(約600)
明らかに違うのだ。
「9000」という数字は試験合格者でしかなく、実際はその後、官庁訪問を経て内定を取らなければならないのだ。
なので、あの記事は試験合格者の人数を削減するだけの意味でしかなく、実際に採用する数には触れられていないのだ。
実際の採用人数を4割削減になると、それは大問題だが、試験合格のハードルをあげるだけなら別にかまわないのだ。
では、試験合格の4割削減で得られるメリットは何か。
試験における人件費削減 である。
それだけなのだ。
実際は何も変わっていない。
前にこれについて書いて星をくれた人、すみませんでした。
まるこめのことを語る