では、講義を再開する。
ヒエラルキーの高みを目指して掛けあがる際、割りに合うことをどこかで念頭においておかなければならない。
そのヒエラルキーの底辺がどこにあり、どれくらいなのかも把握しなければならない。
そして、底辺を把握したあなたは紆余曲折(底辺から頂点に直角に行くのがもちろん早い)して頂点を目指して掛け上がる。
底辺の度合いや頂点への道程が長いほど達成感や優越感が膨らむだけでなく、現実の優勢にも繋がる。
結果は数値として表示される。
道半ばで挫折した場合、その位置のラインを把握しておけば自己の存在をこれまた数値化して残すことが出来る。
「せんせー、これがわかると何がわかるのですか?」
なぁに、簡単な算数をしているだけだ。慌てることはない。
いいか、これが社会の三角形の面積の求め方だ。
超短編のことを語る