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まるこめのことを語る

熱帯夜で冷房も消えた部屋。汗が止まらずべとべとする。
寝苦しい。いつもならこれで済んでいた。しかし、今夜は違った。呼吸が足りない感じ。なのに心拍がベッド伝いに速く、強く感じる。
喉もからから。脱水症状。
ふと、右から白いぼんやりとした光。
吸い込まれそう。瞼を閉じて凌ごうとした刹那、呼吸ができない。さっきまで感じた心臓の鼓動も聞こえない。
閉じたはずの瞼を無理やりこじ開け、光が迫る。わからないけど、死ぬんじゃないかという恐怖を感じた。
動かない身体で唯一働くのは脳。何故か、起きているいつもの私を呼びおこそうとしている。私の人格は脱着でもできるのかと不思議な気もしたが、それどころではない。
光に包まれる直前、着脱が完了したのか、呼吸も鼓動も働き、目が一気に覚めた。
起きた時の体位がうなされた時の私と同じだった。
脂汗が止まらない。とりあえず、水分を補給し、顔・首・腕を冷やした。塩分タブレットも口にした。
怖くて寝れない。今何時かとケータイを開いた瞬間、意識が飛んだ。