【日光いろはにほへと紅葉ちりぬるを〜その3〜(終)】
奥日光の湯元温泉へ。
湧き上がる湯と立ち込める硫黄の香り。
露天風呂でゆったり。最高の最高。
ここに東武の駅できませんかねぇ・・・
金谷ホテルの百年カレー。しあわせ。
肉も分厚く、ルーもしっとり。しあわせ。
大盛り頼んでよかった。しあわせ。
ここの目の前に駅とかないですかね〜
駅へひた走る途中、同行者のロックキーと思って拾ったら、先を走ってた見知らぬ自転車乗りのソレだった。
拾って人助け。いい事した。
と、日が暮れるころに東武日光駅へ。
さて、満喫し、人助けし、いいことしかなかった。
帰りますか〜特急乗って楽チンや〜めでたし、めでたし・・・
の、はずだった。
駅改札は満席を示す「×」が並ぶ。え?
後続30分待ちで浅草まで2度乗り換え?
浅草から自宅まで自転車乗る気力体力?ないよ?
乗り換え検索は同じ答え。
疲労と絶望。
安西先生の「諦めたら、そこで試合終了ですよ」が脳裏をよぎる。
ふと、気づいた。
東武下今市から600mでJR今市。
JR今市の発車まで15分。終点は宇都宮。
行くしかない。今市駅に着くと1分前。
走るぞ!の同行者の声に押されて滑り込んだ。
宇都宮で降車。券売機で新幹線は無理と確認。
発車まで2分の在来線に乗り込んだ。
座れた。東京まで混まなかった。
帰路がグダグダの中、最悪手を回避した。
これが人助けした報いだったのだろうか。