クラスの女の子と交換日記をしていた。超ショートカットに半ズボンで牛乳びん眼鏡の、女っ気ゼロな子。
そんな彼女が、三学期になって、「中学は制服だから……。」と言って、急にスカートをはき始めた。彼女の部屋でパンツが見えちゃった時、何か大事なものが壊れた気がした。その時の部屋の景色は、今でも鮮明に憶えている。

4月。彼女は地元の公立中へ、ぼくは電車通学の男子校へ進んで、この仲は自然消滅した。
彼女に最後に会ったのは、20歳のとき。きれいな才女になっていた。