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美の巨人たちのことを語る

月を垂直に見あげる虎。
 
無限の宇宙を見あげ、人間が 小さな存在であると自覚しつつも、
生命、人生を慈しむような気持ちだったのではないか…とは、研究者談。
1960年に発見された小惑星には、「北斎」と名づけられたものがあるという。
 
最晩年の90歳になってからも、2枚の虎を描いている北斎。
その虎の表情に表れるのは、北斎の心境か。
 
「 人魂で  行く気 散じや  夏の原 」
これが、 北斎 辞世の句である。