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美の巨人たちのことを語る

1598年、ナポリに生まれたベルニーニ。父も彫刻家だった。
ローマ教皇からの仕事を受けた父について、ローマにやってくる。
十代半ばで作ったと言われる作品で、すでにその才能の片鱗を
見せていた(誰もが 古代の作品だと思ったという)。
 
ベルニーニの作品は、奇跡的なまでに 「石の硬さ」 を感じさせない。
腕をつかむ指が、その皮膚をおさえつけ、腕にくいこむさま、
皮膚が 指におさえつけられた、その状態までをも 表現する。