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美の巨人たちのことを語る

作家ジョルジュ・サンドは、ショパンの恋人であった。
 
ルーヴル所蔵の 『ショパンの肖像』 と、別のところにあるが、
同じくドラクロワの描いた 『ジョルジュ・サンドの肖像』 は、
もともと 一枚の絵として構想されたものだったという。
 
ショパンとサンドは9年で別れ、その2年後ショパンは死んだ。
親友ショパンを失い、ふたたび孤独に陥ったドラクロワ。
ふたりを一枚に描いた肖像画を、手放すことはなかった。
 
しかし ドラクロワの死後、画商の手に渡った この絵は、
”ふたりを別々にしたほうが 高値で売れる” という理由で、
切り離されてしまったと 言われているという。
 
ドラクロワは、 ”400年先まで仕事が残っている”
という言葉を遺して 死んだ。