17世紀、オランダは スペインから独立、海を制し、大国となった。
航海の際には、地理学者や天文学者が同行したという。
ちょうど、フェルメールが描いた、『地理学者』(1669) や
『天文学者』(1668) のような学者が。
この二枚に描かれた学者の男は とてもよく似ているが、
二枚とも、同一人物をモデルにしたのでは、ということである。
アントニ・ファン・レーウェンフックがモデルであるとする説が有力だという。
(フェルメールは よく 身近な人物をモデルにしていたが、
このふたりが友人だったという記録自体は 残っていない。)
フェルメールに、カメラオブスキュラの使い方を
教えたのではないか、とされる人物である という。
美の巨人たちのことを語る