地理学者の周囲の地図―
棚の上の地球儀、床の上に放られた地図、
壁に掛けられた地図、そして机の上に広げている地図
には、フェルメール作品なら当然と言うべきか、
それぞれ意味がこめられているという。
地球儀はインド洋、壁の地図は ヨーロッパを
指している、と言われているという。
そして、地理学者が着ている衣は、日本の着物だという。
17世紀、東インド会社によって持ちこまれたものである。
その着物が、日本(アジア)を指す。
つまり、この絵の中心にいる地理学者は、
”世界の中心” にいることになる。
美の巨人たちのことを語る