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美の巨人たちのことを語る

マグリットには、50歳を過ぎてから、
自らの作品に 頻繁に石を登場させた、
”石の時代” があった。
 
戦争の恐怖も味わった経験のあるマグリットの、
様々な恐怖感が反映されているのではないか、という。
巨大な岩や 繊細なバランスで立つ岩により、
潜在的な恐怖を描いたのではないか、と。
 
『ピレネーの城』 に描かれた岩は、
かつて子供の日々に見た、採石場で日常的に
行われていた爆破の記憶だという。