id:AntoineDoinel
美の巨人たちのことを語る

『アテネの学堂』 で、古代ギリシャの偉人になぞらえて
同時代の偉人たちを描きこんだラファエロだが、
彼は、当時ライバルでもあったミケランジェロを、
当初の下絵にはなかったにも関わらず、ヘラクレイトスに
なぞらえて あとから描き加えている。
 
ラファエロは、ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の壁画を
描いている時、ミケランジェロが席を外した隙に
その制作過程を見て、衝撃を受けたことがあるのだという。
ミケランジェロの、人体(筋肉)をダイナミックに描く
画法に影響を受けたとみられる作品も残しているという。
 
そして、『アテネの学堂』 にあとから描き加えられた
ミケランジェロは、確かに、ミケランジェロ様式とも言える
描き方をされているのだという。