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美の巨人たちのことを語る

 
四季それぞれを想起させる 季節ごとの自然の恵みを、
人の形に組み合わせることによって 肖像画として表現した
春夏秋冬の連作、『四季』。
 
「春」は、ひとつひとつの種類が判別できるほど細部まで描かれた
花を組み合わせ、少女をかたどっている。スペインの美術館所蔵。
「夏」は、新鮮な果実を組み合わせて 青年をかたどっている。
「秋」は、豊穣に実った作物を組み合わせ、壮年の男性を
かたどっている。「秋」は所在不明で、現在のものは のちに制作されたものである。
「冬」は、朽ちかけたように見える枯木で、老人をかたどっている。
 
巡る四季によって、時間の流れと、人の一生を表している。