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美の巨人たちのことを語る

オルセーは、もともと1900年のパリ万博のために
つくられた駅だった。

建築家ラルーは、フランスのモニュメント的建築である
ルーヴルとの対比に悩み、その結果 オルセー駅を、
エッフェル塔をしのぐ数の鉄骨を使いながらも その鉄骨を隠して
外観を石造りにし、新しい駅舎をパリに溶け込ませた。
駅だった当時のオルセーには 付属のホテルもあり、
370もの客室があったという。

しかし、30年ほどで、オルセーは 駅としての役目を終えた。
廃墟となった駅舎だったが(戦時中には避難場所等にも使われた)、
のちに 歴史的建造物として認められ、美術館として生まれ変わった。