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美の巨人たちのことを語る

グイド・レーニ作 『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』(1662)
という作品があり、フェルメールの 『真珠の耳飾りの少女』 は、
この作品にインスピレーションを得て 描かれたのではないか、という説がある。

『ベアトリーチェ~』 では実在の人物が描かれている。
この絵に描かれた少女の悲話は 当時ヨーロッパに広く知られていたため、
フェルメールも、実物ではないにしても その作品の模写を見、
頭に布を巻いたベアトリーチェ(断頭台で 刃が滑らないようにするための布)を
見て、『真珠~』 の 青いターバンの少女を描いたのではないか、という。
(当時のオランダに ターバンを巻く流行などはなかった。)