ハリウッドで映画化される、他の多くの作品と同じく、ドラえもんにも、映画化に際し、大幅なアレンジが加えられる。

・これまでの 〈のび太 VS ジャイアン&スネ夫〉という構図を、より明確な対立構造として描くため、〈のび太 VS ジャイアン〉の 1対1とする。
・その対立は、もはや子供のケンカなどというレベルではなく、大人になって以降も続く、30年にも及ぶ確執を描いた、壮絶なものである。
・カンフー映画の武術指導で有名なユエン・ウーピンを指導に迎え、ワイヤーアクション等も取り入れられる。
・他の映画化作品にも見られるように、原作のキャラクターを合体・融合せたような新キャラが考案される。 アメリカ版ドラえもんの場合、それは、スネ夫と出来杉を足したようなキャラである。
・スネ夫の裕福さ、出来杉の頭の良さという特徴を合わせた上で、それをハリウッド大作規模の人物像として描くため、結果、〈大富豪で天才的頭脳の持ち主〉という、まるでアイアンマンのトニー・スタークのようなキャラが出来上がる。
・そのトニー・スターク的キャラが思いのほか人気を博し、そのキャラを主人公にしたスピンオフ作品の制作が決定する。