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あんとわのことを語る

そうですね、新人俳優に対してプロの批評家がこの表現を使う場合は、そのような意味が多分にあるのでしょうし、ネギさんのおっしゃる通り、“新人への期待を込めた甘い評価” なのかも。例にとった「17歳のカルテ」の場合、それ以前から映画に出ていたとはいえ、当時これで有名になったA・ジョリーに対し、新人へ期待をこめるような形の評価をしたということも、プロの批評家ならあり得ますね。当時私がこれを気になると思ったのは、本来はネギさんが書かれているようにあまりいい意味ではないはずの この “食う” を、言ってる側が、いい意味/褒め言葉として使っていたからでした (その時のは批評家でなく観客の感想でした。それ以後、ほかの映画に関してプロがこれを褒め言葉として使っているのを読んだことも)。

ちなみに今このタイミングでこれを書いたのはなぜかというと、つい最近、“「レヴェナント」はディカプリオよりもトム・ハーディの演技のほうがすごい、ディカプリオを食ってる” 的なことが書かれているのを読んだからでした。トム・ハーディに対してとなると、もはや新人への期待でもないし、文脈からして、書いた人は明らかにトム・ハーディの演技への褒め言葉として使っていたので、昔感じたこの表現への違和感が再燃してしまったのでした。