酔うと招集をかけてくる→めっちゃ喋る→酔いがさめたら喋ったことほぼ全部覚えてない、という行動パターンの友人に、今回はこっちから招集をかけて、ひとり鍋屋さんにふたりで行ってきました昼ごはん。友人は今日もふつか酔いだった。昼ごはんのはずだったのに、食べる頃にはなぜか15時とかなってた。
私の場合、もともと然程強くないため記憶がなくなるほどの量をそもそも飲めず、したがって、酒で記憶を失くす、という経験もないしその感覚がわからない。だもんで、なんでそんなになるまで飲むんかという素朴な疑問を友人に問うと、昔より酒弱くなってんのに飲む量減らしてないし濃いの飲むからだのなんだの言う。じゃあ弱くなったてわかっててなんでそんな飲むん、と訊いてみたら、いやもう運動会みたいなもんで… というよくわからない返答がきた。ふつか酔いとはいえ一応さめてる状態で喋っててなぜそんな答えか。
ひとり鍋屋の店員さんが鍋とかいろいろ運んできてくれた時に、友人のほうに置いた2つの取り皿を、こちら (=からの取り皿) はなにもつけずに食べる用で、こちらはポン酢です、と説明するところを、店員さんがつい間違え、逆に指差してしまったのだが (つまりからの皿をポン酢と説明した) 、そんなことはスルーしとけばいいのに、である。友人が、そこでわざわざ「今これ(=からの方)をポン酢って言いましたよね」とかいちいちつっこんでいる。こっちは、恥ずかしいからやめとけまだ酔うとんのか、と友人に対し内心思いつつ店員さんに愛想笑いするぐらいしかない。友人が言うには、そのあと、店の奥で店員さんが「どっちがポン酢とか見たらわかんねんから何もあんなん言わんでもええのに」とか愚痴ってるのが聞こえたらしい。そら店員さんかてそう言うわ、あんなん言うからや、と私が笑っとると、いやこの店初めて来たからわからんやん、からの皿があるってことはこのあとまだなんか持ってくんのかと思って確認してんやんとかなんとか(ふつか)酔っ払いは言うていたのだった。さらに(ふつか)酔っ払いは、しろめし食うのん久しぶりやわー、あ、昨日飲む前に定食屋で食ったわ、とか寝ぼけたことを言うていた (別に久しぶりちゃうやないか)。
それにしても。この友人、酔ってる時の自分の言動を、本当に毎回、びっくりするぐらい覚えてない。見事なまでに覚えてない。覚えてなさすぎて、稀に断片だけ覚えてることがあると、うわそれは覚えてんのか、とこっちが驚く。そういうレベルの忘れ方である。本人曰く、もはや “忘れた” というより “そもそも知らない” という感覚らしい (いやそれ実際には忘れとんねん、と思うのだが)。まあ、私の場合は強くないからそこまで飲めないというだけで、この友人のように、そこそこ飲む上にストレスの発散法がほかにない、という人が飲むほうへと自然といってしまうのはわからんでもないがしかし飲みすぎや友人。ストレスの原因が仕事だとわかってるだけに、簡単になくなるストレスではないということもわかるので飲むなとも言いづらいけども。いや、体調的な意味では減らせよと思うところではあるが。