id:AntoineDoinel
アカデミー賞のことを語る

日本時間2月29日に受賞式が行われる第88回アカデミー賞のノミネート発表がありました。

作品賞・監督賞・主演男優賞含む最多12部門にノミネートされたのは「レヴェナント: 蘇えりし者」。当初から多数のノミネートが予想されていた作品であるため、最多ノミネートにも驚きはないかと。それ以上に、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が昨年の「バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡)」に続き2年連続での監督賞受賞を成し遂げるか否か (2度の受賞歴がある現役監督は何人かいるけれども2年連続はいなかったのでは)、レオナルド・ディカプリオが何度目かの正直でとうとう主演男優賞を受賞するか否か (かなり受賞の可能性が高そうに思われるのですが)、のほうに注目が集まりそうです 。

そしてなんと「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が10部門ノミネートとあいなりました。技術系部門へのノミネートは予想されていましてが、作品賞・監督賞にもノミネート。映画ファンには熱狂的に支持されている作品ですが、アカデミー賞の過去の傾向からして作品賞・監督賞はどうなるかと思えば、見事ノミネートを果たしました。
日本からは「思い出のマーニー」が長編アニメーション賞にノミネートされています。

個人的に残念だったのは、リドリー・スコット監督が監督賞にノミネートされなかったこと。リドリー監督の「オデッセイ」は作品賞にノミネート、主演マット・デイモンも主演男優賞にノミネートされたのですが。かつて、リドリー監督の「グラディエーター」が作品賞を受賞しながらも監督賞は別の人に、という結果となった時のことが思い出されます。その時は監督賞にノミネートはされていましたが… もちろん、賞がすべてでないことは重々わかってはいるんですけれども。リドリー・スコット監督がどれほどの名監督かということは、賞などには関係なく、作品そのものが物語っていることですから。ただやっぱり、自分の好きな監督が、名監督だということはもうとっくにわかっているけれどもそれでも賞でも評価されるところを見たい、というファン心理がはたらいて、残念だなあ、とついつい思ってしまいますね。