これを、気づいていながら今まで触れずにきたものの 突然言いたくなったのは、今夜見た映画、ジャン=ポール・ベルモンドとフランソワーズ・ドルレアック共演「リオの男」(1964年) にて、例のごとく、食べきらないまま棒アイスを投げ捨てるシーンがあったからです。見た瞬間私は思った、何度も見てきた(気がする)この手のシーンについて、とうとう触れる時がきたと…… 機が熟したのです。この映画では、ドルレアック演じるアニエスが、半分以上残った棒アイスを投げ捨てている (残す量はだいたいふたくち分ぐらいが相場という印象だがこの映画はそうじゃなかった)。
なお最近の映画では、昨年公開された「マンチェスター・バイ・ザ・シー」にて、ラスト近く、主人公リー(演:ケイシー・アフレック)の甥で高校生のパトリック(演:ルーカス・ヘッジス)が、“アイス買うからお金” とリーに言ってアイス代をもらい棒アイスを買いますが、ここでもやはり、ふたくち分ほど残ったそれを投げ捨てています。白かったからバニラだろうと思う。