あと、個人的には「ダンケルク」の音響編集賞、録音賞、編集賞の3部門受賞もよかったですね。それと「ブレードランナー 2049」の視覚効果賞と撮影賞の2部門受賞も。
撮影賞は、今回 14度目のノミネートにしてようやく受賞となった名撮影監督、ロジャー・ディーキンス。ネット上でも、かつて 監督賞を受賞する前のマーティン・スコセッシ監督などがそう呼ばれていたように、ディーキンスもまた “無冠の帝王” と呼ばれていました ( 今日だけでも どれほどその言葉が飛び交ったのだろう…… )。
その無冠の帝王が、今回ようやく、その能力/実力/実績に見合った賞を受け取ったと思うと、これまでから すごい撮影監督だと思っていたとはいえ大ファンだったという感じでもないのに、結果を知った時には目頭が熱くなったものです。
なお、作品賞/監督賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」は、美術賞/作曲賞と合わせて4部門受賞。これが今回の最高受賞数です。今回は、1本の映画が10部門前後受賞するというような結果にはならず、いろんな映画にバラけましたね。