id:AntoineDoinel
2018勝手に映画ランキング! inハイクのことを語る

2018年の映画 ベスト10本

1. ラッキー
2. ルイ14世の死
3. ビューティフル・デイ
4. 君の名前で僕を呼んで
5. 犬ヶ島
6. スリー・ビルボード
7. ラブレス
8. ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
9. A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー
10. ヘレディタリー/継承

いちおう順位をつけてはみたものの、上位のものほど どれでもいちばんになりうるような素晴らしい映画ばかりですので、そんな カッチリした順番ではなく、あってないようなものです。特に1〜8は、これはもう2018年ベストに確実に入ると当初から思っていたほど素晴らしい作品ばかりなので、選ぶ時の気分によっても入れ替わりそう。中でも、3〜8は上半期ベストに選んで以来、最後まで残り続けたものです。下半期に入ってから見た1・2は、見た瞬間に一気に駆けのぼっていった、心つかまれた作品。9・10は ほかにも候補があって迷いつつも、この2本に。

1は、2017年に91歳で亡くなったハリー・ディーン・スタントンの、主演映画として最後の作品です。

2は、スペイン人監督アルベール・セラによって描かれたルイ14世の死期。ジャン=ピエール・レオが死の床の太陽王を演じました。かつて、ヌーヴェルヴァーグの中心的監督であった故フランソワ・トリュフォーの “分身” として、トリュフォーの自伝的要素を持つ5部作で主人公アントワーヌ・ドワネルを演じ、ヌーヴェルヴァーグをまさに “生きた” 俳優です (そして その役名をはてなIDとして長らく名乗ってきたのが私)。そんな〈フランス映画の歴史〉の一部であるジャン=ピエール・レオが、年を経てルイ14世を演じたことに、なんとも言えない感慨を覚えたのでした。