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映画のことを語る

「オーシャンズ 8」続き

私がタミー(演:サラ・ポールソン)を好きな理由

8人みんな基本的に特殊なスキルを持ってたり頭がよかったりするんですが《いい意味で目立たずに 一般人の中に溶け込むことができる》っていうあの感じこそが、タミーの頭のよさだと思うんですよね。

公開直後なのであまり詳しくは書きませんが、常識的で仕事のできる会社員を装うとか、タミーなら すごくぴったり。しかし例えば、あの役割をルーがやると 存在感的に へんに目立ってしまう。デビーもそうだと思う。

ただ、実際のタミーは、必ずしもそうじゃない。デビーが今回の計画への参加をタミーに促すシーンでわかるのは、タミーの “常識ある一般市民” “家庭的” という側面は《世をしのぶ仮の姿》みたいなものだ、ということ (とはいえそれも嘘ではない、そういう面ももともと持ってはいる、という感じではないかと思いますが)。

つまり私は、タミーのそういう感じが好きなんですよ! 世をしのぶ仮の姿としては常識的一般市民という顔を持っていながら、実際にはただそれだけじゃないよ、仮の姿で世に溶け込んでるだけだよ、という感じが! (唐突な力説)

ルーは…… というか《衣装の着こなし》という点においては キャラクターとしてのルーというよりケイト・ブランシェット自身ということになると思いますが。

ケイト・ブランシェットは、何がすごいって「そんな服 難しすぎて誰も着こなせねーよ! 」みたいな服を「普段着ですけど?」みたいな空気で 一切の気負いを感じさせずに着こなして 完全に自分のものにしてしまってるところが やはりすごいのだろう、と。今更ながら思います。なので、その《誰もできないような着こなしを ただひとり ケイト・ブランシェットだけができる》みたいな感じを眺めるのが楽しいから、どんなに奇抜な衣装を着ててもかっこいい、その衣装がリアルな日常で使えるか使えないかは関係なく、とにかく そのかっこいい姿を見たい、的な。ケイトは、つまりこの作品でのルーはそんな感じかなー、と思ったりしました。

なので、キャラとして好きなのはタミー、眺めるのが楽しいのはルー、て感じです私の場合。