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あんとわのことを語る

私が映画を見るようになった初めの頃は、見るものがヨーロッパの映画に偏っていた。

それもあってか、かつて 私が知る限りでの《現役世代における世界最高の名優5人(男性編)》を考えた時、全員がヨーロッパの俳優だった (もちろん、これは私の主観だし、名優だと思った根拠は私がこれまでに見た映画にのみ基づいているわけだから、見たことのない作品で披露された私にとって未知の名演というのは無数にあると思うし、私が知らない俳優/名前だけは知っているものの演技を見たことのない俳優の中にも、名優はきっとたくさんいるのだけど。とにかくここでは、私の知る限り、なので)。

もちろん、ほかにも名優はいる。ヨーロッパ以外にもたくさんいる。この5人のほかにも挙げろと言われれば何人もの名前を挙げることができる。それなのに あえてこの5人を選んだのは、もちろん他に類を見ないほどの名優であることが前提であるとともに、私の映画鑑賞歴の中で非常に重要だと思っている作品に出演していた、ということも大きいわけで。なので 出身国の偏りに関しても、前述したような理由だから、という点をご理解いただけたら嬉しいのだけれども。

というわけで その、かつて私が考えた《現役世代における世界最高の名優5人(男性編)》とは。

ピーター・オトゥール
ブルーノ・ガンツ
ジャン・ロシュフォール
ミシェル・ピコリ
マックス・フォン・シドー
(順不同)

そして、現役世代における、とは言ったものの、今や、この中の3人がすでに世を去ってしまった。ピーター・オトゥール、ジャン・ロシュフォール、そして昨夜訃報が流れたブルーノ・ガンツ。

名優、名監督ら映画人の訃報に接することは、長きに渡って映画を見れば見るほど、避けては通れない。こういう時、私の映画鑑賞の来し方が、まるで 悲しみにあふれてゆくような気になる。その死を悼めば悼むほどに。しかし、映画愛だけは変わらない、とも思う。