寒くて目が覚めた。枕元の時計を確認し、中途半端な時間に舌打ちをした。
遮光カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。
まだ仄暗い部屋では、床に足の踏み場もないくらい散らばった色とりどりの洋服が、花畑のようにもゴミの墓場のようにも見えた。
夢の島。
布団を肩まで引き上げ、目を閉じる。冷えた肩がぬくもりに包まれると、すぐに眠りの波が訪れた。
次に目が覚めたら、カーテンをきちんと開ける。日が昇れば、洋服はただの洋服になる。
あと少しだけ、夢の島で。
超短編のことを語る
寒くて目が覚めた。枕元の時計を確認し、中途半端な時間に舌打ちをした。
遮光カーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。
まだ仄暗い部屋では、床に足の踏み場もないくらい散らばった色とりどりの洋服が、花畑のようにもゴミの墓場のようにも見えた。
夢の島。
布団を肩まで引き上げ、目を閉じる。冷えた肩がぬくもりに包まれると、すぐに眠りの波が訪れた。
次に目が覚めたら、カーテンをきちんと開ける。日が昇れば、洋服はただの洋服になる。
あと少しだけ、夢の島で。