「ブース!」
「ブースー!!」
いきなり小学校低学年くらいの男の子3人に囲まれて、囃したてられた。
あまりの出来事に唖然としていると、子供らは途端に興味を失ったように、
「なんだよ、つっまんねーの!」
と言って、駆けて行ってしまった。
怒りのような、羞恥心のような、はたまた笑い飛ばしたいような感情が立ち上ってきて、きれいに縒り合わされた結果、私の口から搾り出すような声で出てきたのは、
「う、うるさいチビ」
という言葉だった。もちろん、本人たちの姿はすでに、影も形もなかった。
超短編のことを語る