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しまのことを語る

寒い季節にぐるぐる回る。青白い光が追いかけてくる。
遊ぼうよ。遊んでられないのよ。
暖炉の炎は意地悪くてとても強いから、手をかざして逃げるんだ。
もう日が暮れるよ。あたりはすでに暗いよ。
夜道を一人で歩いていたら、遠くで雪の音がしてくるんだ。
鳥は南へ渡るよ。クマは緑の森の夢を見るよ。
遠い雪の音は、暗闇を一段と濃くするよ。
青白い光。
その色はとても冷たいのに、触れようとすると火傷をするから。
ひとりで泣くの?
冬は来るよ。