これだけ「集団的自衛権、集団的自衛権」言うからには、他ならぬ同盟国である米国の見たてとして、程遠くない将来、東南アジア海域に於いて中国と一戦交えることはかなり確率が高い(恐らくは、避け得ないクラスで)ことなのだろう。そしてその際は日本にも参戦してもらわねば困る、と言うことなのだろう。
言っちゃなんだが、その見たては正しいと思う。
成長(膨張)を続けて来た国家(集団)が、さらなる成長をするために必要なものを、手に入れることを諦める。そんなことが出来るわけがない。今までどの国でもそうだった(この点について、僕は中国だろうがアメリカだろうが過去未来存在する全ての国家・集団、「勝ち続けている集団」を信用しきれない)。何処かで何処かと衝突して痛い目を見ない限り、成長を続けて来たものにとって停滞は死ぬことの様に辛く見える。
そんなことはないんだけどね。
日本が手段的自衛権の行使を決め、日本の戦力がアメリカのそれと合算されることが決まった時に、その戦力は中国に対するどの程度の抑止力となるだろうか。
何れにせよ、戦争を
国際紛争を解決する手段として使用することに同盟国が理性的なブレーキを掛けやすくするためにも、他ならぬアメリカのためにも、日本国は集団的自衛権を行使しない立場を貫いておきたい。
