積み木で作る建物は永遠ではない。ぼくらが積み木遊びする時は、接着剤で絶対につぶれないように遊ぶのではない。積み木は積んだら壊して、壊したらまた積む。積み木の城は、そういう永遠ではないという宿命を持っているんですね。永遠のものだったら接着剤でくっつけてキッチリしなくちゃいけないんだけど、そうすると積み木の面白さは何もなくなっちゃう。 (やなせたかし「わたしが正義について語るなら」)