【かぼちゃの馬車】
今年もお化けたちの祝宴がはじまる。年に1度の舞踏会。
「ちょっとシンデレラ、ドレスのファスナーあげてちょうだい。」
「はいはい。あら、おねーさま、目玉が腐り落ちましてよ。」
「シンデレラ、馬車の準備はできてるの。」
「こちらの馬車へどうぞ。」
「ちょっとカボチャくさいけど、いい馬車じゃない。」
「いってらっしゃいませ。…………極楽浄土へな。」
シンデレラが言うが早いか、かぼちゃの馬車は浮き上がり天に向かって進み始める。
「何!シンデレラっ、貴様だましたな。」
「ほほほ、罠だとも知らずに。かぼちゃの馬車に連れられて天に召されるがいいわ。」
「さあ王子様、もう邪魔者はいませんわ。」
「いや、あの、ぼく内臓が飛び出てる女性はちょっと……。」
ハロウィン超短編まつり(>w<)2010のことを語る