----- わすれもの -----
ツンとくる空気の中に吐き出され、ぎこちなく歩き出したら
ジーンズが湿気を吸い込んでぼくのわずかな余熱を奪っていった。
師走の最終列車に似合わぬエピソードをポケットの奥に押し込んで
真っ黒なガラスの向こうを見つめている間、ぼくは気付かずにいたんだ。
きみはたしかにいちぶんのいちたっだのに、気づけば分母が増えていた――
それだけのことに、ぼくは打ちのめされているのだと。
(by id:Sucker)
さっききみと一緒に置き去りにしたビニール傘と、今、ここで出合うまでは。
http://hakoniwa.g.hatena.ne.jp/usaurara/edit?date=20081226
「ハコニワ」―画像とテキストの組み合わせによる創作―のことを語る