[超短編]
暑くなったと言って彼女はアッサリと髪を切ってしまった。
昨日の帰りにはまだ迷っていたくせに。
「どっちがいい?」なんてなんで私に聞いたのよ。
やっと昼休みがきて彼女が名前を呼んだ。
来るのはわかってるけどわざと窓の外を眺めて待つんだ。呼ばせたいから。
「行く?」
「あー、アタシ今日お金ない」
「そっか、でもあちいから行こ」
ソーダアイスは見ただけで涼しい。袋から出して「ほい」と差し出す。
「・・・・・」
彼女の眼はもう笑っている。齧るのを私がかわすってわかってるのだ。
そして必ず次の瞬間にはアイスを持った私の手首をがっしりと掴んでくる。
「て・・・あっついよ~w」 (・・・手だけじゃないけどさぁ)
「あんたが悪い」
あの頃「アイス、溶けないで・・・・」とよく思ったなぁ。
みんな、青春時代どうだった?のことを語る