山肌に薄べにがさすころには ふもとの街も顔をゆるませ
するとほどなく堰切るように だれもかれもが花を咲かせる
コブシ スイセン ゆきやなぎ
れんぎょう ヒナギク チュ-リップ
彼らに呼ばれ彼らとおなじ土に立つと 私の毛の生えた心臓の
その毛もいっせいに青々と伸び 花が咲くんじゃないか
ここではないどこかじゃなくて ここにだって花が
咲くんじゃないかと思えてくるのだ 春は
http://hakoniwa.g.hatena.ne.jp/usaurara/20090330
「ハコニワ」―画像とテキストの組み合わせによる創作―のことを語る