山肌に薄べにがさすころには
ふもとの街も顔をゆるませ
するとほどなく堰切るように
だれもかれもが花を咲かせる
コブシ スイセン ゆきやなぎ
れんぎょう ヒナギク チュ-リップ
彼らに呼ばれ 彼らとおなじ土に立つと
私の毛の生えた心臓のその毛もいっせいに青々と
伸びて花が咲くんじゃないか
ここではないどこかじゃなくて ここにだって花が
咲くんじゃないかと思えてくるのだ
春は
http://crafty-graffiti.g.hatena.ne.jp/usaurara/20090318
「ハコニワ」―画像とテキストの組み合わせによる創作―のことを語る