あなたが話してくれるまで私は雪が好きだった
ざらめのようにあまく ガラスのようにはかなく
すべての人から愛される雪を
わたしはもう好きとはいえない
いっそ雪に罪があったらあなたは生きやすかったのに
雪を憎んで生きていけたのに 自分を殺さずいられたのに
こんなふうに ――雪のように――
人は口に出来ない想いをふやして
歳をとっていくんだろう
また 春がきてしまったね
http://hakoniwa.g.hatena.ne.jp/usaurara/20090302
「ハコニワ」―画像とテキストの組み合わせによる創作―のことを語る