mauve/ムーヴはフランス語でゼニアオイのこと。
原産が南ヨーロッパであるゼニアオイ、今は日本でもよく見かけます。
花言葉は「信念」「説得」「母の愛」。
さて、この花色はどう見ても赤紫なのですが、「ムーブ」は規格ではなかり微妙な位置にあって
人によって「赤紫?いや青紫?」と迷う色です。
数値ではマンセル値 5P 4.5/9 ・RGB16進数で#8460a9と規定されていますが、
私はもっと明確に赤寄りのイメージ↓(左)を抱いていました。実際は右に近い。
「mauve」は1856年にイギリスで発見された葵の花に似た紫の科学染料名で、
これは世界初の科学染料でもあり、19世紀末にヨーロッパで大流行したそうです。
そういえば19世紀の退廃的なイメージはムーブ&ブラックですね^^
色の名前というのは無限の世界を有限の言葉へ置き換える作業なので
ままならないところが難しくもあり魅力的でもあります。
あちこち見ていると「言葉とイメージ」についてのゆらぎに
無頓着で不寛容な感じがするものが多々あり、他山の石。