なにから話せばいいか困るくらい伝えたいことがあるけれども、この二年半にわたる連載で得たものの一番は愛さんが言うようにこの関係そのものかも知れません。二人だけの話でなく、この場所に居る人たちとの関係も含めて。
前述の通り私はこの企画がここまで長引くと全く予想していなかったので正直に告白すれば途中で不安になったこともあったんですよ。一般受けする内容ではないですし表現規制問題が燻ってるときに長くやり続けることがどうだろうかと。不寛容を増幅させないかと。
ですがなんとかいい雰囲気を保ちながら終えることができてとても安堵したんです。

二年半の間にハイクの層も少しずつ変わってますが、ちょっとマイナーなものを面白がる気質は変わらずにあって、それが創作をするひとへの寛容さに繋がっていると思います。ハイクでやってみませんかと持ちかけたことは閲覧者数でいえば成果は上がらなかったかもしれませんけれども、少し日の当たる場所で、つまり同人的な同質性の高い世界ではなく雑多な人が行き交う場所で、ちゃんとやりたいことがやれるのだという確信を持てたのは成果だと私は思っています。愛さんもそうかんじてくださっていると思う。