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絵のある喫茶店(雑談場)のことを語る

  • --- 夜と男とダッフルコート ----
  • しばらく放置していたけれど、もういいかな・・・・・・
    と今日は喫茶店を更新しよう。

    この絵は昨年10月のスーパームーンで描いたもの。
    「フード付きのコートを男の人が着ていると素敵だよね」という話題を見かけて茶髪君にダッフルを着せたくなった。フードのかわいさを強調するために後ろ姿を描いてのち、さて何を持たせよう・・・・・・と思いついたのが月だ。

    特にストーリー物のラフを描くのでもなければ、らくがきはいつもこんなかんじだ。
    常駐する「はてなハイク」で話題になっている事物に、よくヒントをもらう。
    わたしは特定ジャンル向けのものを創るタイプではないし、大きな世界との繋がりは大切にしているつもりだが、自分の作品世界自体は小さなほうが好きだ。だから「自分の創作が普通の人の日常にどうアクセスできるか」がいつも関心事で、そんな自分に最適なベースキャンプを見つけてかれこれ6年になる。
    そこではさまざまな人生をお互いつかず離れずの距離で支え合っている。
    わたしのようなお気楽専業主婦にでも、6年のあいだにはちょっとした浮き沈みがあった。

    「絵のある喫茶店」はもともとハイクでやっていた絵 + 文章の投稿コーナーなのだが、途中子供のことで悩んだりダンナや自分が体調を崩したりして余裕がなくなり中断していたのだった。
    それをまた再開しようかと思ったのはコラボが一段落したのと、それらの不安要素が一段落したこと、そしてクランチマガジンという新しい場を得たおかげだ。

    日常の小さな世界と大きな世界をどう相互関与させたらいいか
    と同時に
    絵画表現と文字表現をどう相互関与させたらいいか
    このふたつをこれからも楽しみながら試行錯誤していきたい。

    さて、「夜」「男」「ダッフルコート」である。
    ダンナの友人のS氏のとても気の毒な昔話で締めくくろう。
    快活な彼はきっとダッフルが似合っていただろう。
    ある夜飲み会からの帰宅途中、電車に揺られて立っているとふとダッフルのフードが重くなったそうだ。
    想像力のある読者の皆さんにラストシーンの詳細は委ねることにするが、まあ、生きているといろんな災難がふりかかるものである。
    それでも、そこに「受け皿」があったことにそのひとは(いや、周囲のみながw)感謝しただろうと思うと、それは恩としてまわりまわっていつかS氏のもとへ還ってくるのではないかと思ったりする。そう思いたいw