- ---------- 乱調 --------------
しばらく書かぬうちに晩秋である。秋は着物シーズン到来で外出が増え、家にあってもそわそわふわふわとしている。
さて、着物の愉しみを挙げるならこんなところだろうか。
・花が身に着けられる
・色が身に着けられる
・絹が身に着けられる
細かな説明は省いて、とりあえず今日は菊の話。
私の場合、一番目の「花が身に着けられる愉しみ」のうち半分くらいは菊である。
着物では四君子文様といって梅、蘭、竹、菊の四つが多用されるから、菊は特別好きでなくても自然と手持ちの中に入ってくる柄だ。いつのまにか私の手元にも5枚ある。
旬のうちに着てやりたい。そわそわ。
当然、似合うというわけではないw
それでも着物なら断然菊だと思うのは、この絵のような「正統」を感じさせるものだけでなく「狂気」を感じさせるものがあるせいだ。乱菊と呼ばれる。
そしてわたしにその振り幅の広さをイメージ付けたのは母の『バンジョーサラヤシキ』であった。
母はお菊を語るにうってつけだった。
それにしてもどうして鳴り物が「バンジョー」なのか当時不思議だったものだ。あまりにもミスマッチに思えるバンジョーだが案外しみじみと哀感を訴える力量があるんだろうか、、、みたいなことを思ったりしたのは無駄骨で「番町」の聞き間違いというくだらないオチにがっくりきたものであるw
で、本題である。(あったのか!)
はい、察しの良い方はもうおわかりでしょう。「夢のように、ありてくるもの」コラボでご一緒しております磯崎愛さんが今週末の文学フリマの「百年冷蔵庫:ブースC01〜03」に着物と絹に関連する短編を寄稿されています。是非足を運んでご覧になってくださいね。
わたしは週末ちょっと忙しくしてますが、文フリに出展のみなさまがんばってください!
ではまた♪