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花うさぎのことを語る

ピンクのエプロン by usaurara

18. おおきなにもつ

先日愛さんから茶髪君について耳打ちされた。
それはとてもおおきなものなのだと。

「そ、そうだったんですか。それは存じませんでした。今後はしっかりとその点に留意して描かせていただきます!」

人と人が出会うとき必ずそれぞれに荷物を背負っていて、ゼロから始めることなんかできない。
そういう話を、この連載当初彼女としたなと思い出している。
出遭いというものを、ゼロから始められたならどんなに楽だろう・・・・・・。

あの頃彼女は「どうしても、どうしても、恋愛が書きたいのだ」と言った。
「なのに、お前には書けないと言われた」と嘆いた。

マイナスからの出発でも、ひとは歩かないわけにはいかない。
何度でも、歩き始める。

さて、冒頭の耳打ちについてだが、正確に言うと「にもつ」の話ではない。
2ではなく1である。