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花うさぎのことを語る

ピンクのエプロン by usaurara

4. 転がりはじめる

大まかな話の流れだけをお聞きしておいてそこから「絵コンテ方式」で私がたくさん落書きをしていくのでそれらの中で使えそうなものを選んで愛さんが物語に紡いでゆく。つまり私は思い切り無節操に繋がりをあえて考えずにぽんぽんとコンテを置いていくので、愛さんがそれを眺め、拾えるものは拾いながら話を作る。これはあまり「使おう」と思わずに眺めてもらえばいいです。そういう他人の思考のカケラを見て、それから考える作業に入るというそのことが目的なので。

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  • 上は私が愛さんへコラボを持ちかけたときのメールの一部。絵はそのとき描いたイメージ画の一枚です。(ここですでに茶髪君に入れあげているのがわかりますね!)遺伝子状に螺旋を描く文字列はDawid。ヘブライ語のダビデです。ミケランジェロのダビデ像のしなやかさと強靭さを茶髪君に取り込んでお話は転がり始めました。

    今ちょうどクランチマガジンで連載している第三部の「夢でさえ、なくていい」は、その肉体と裏腹に繊細な内面を持つ茶髪君の魅力がひしひし伝わってくる、お気に入りの掌編です。