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花うさぎのことを語る

ピンクのエプロン by usaurara

2. 官能にとどくまで

感応するしくみが知りたくて描いているような気がしています。「官能」にとどくまでの一手一手がどこにどんなふうに存在するのか。真っ白な画面のなかからわずかな隆起があらわれるのを待つ時間も、それを掘り当てる時間も楽しくてしかたありません。

大事な場面であれば、描画そのものに出る官能性はもちろんのこと、題材とそのあらわしかたをいかにするかで思い悩みます。物語を書く人が構造を考えるように、大切な場面というのはその一コマにいかにその物語のスピリットを落とし込めるか、最適な構図はどういうものか考える。
そしてそれがみつけられたら、そこには余白とか間とかいったものがしっかりと存在するはずだ。そう思って描き続けています。

さて、これはまだ彼らと出会う前のちょっとスマートな店長です。店長の絵はたくさん描いたけれどわたしが一番官能的と思っているのはこのらくがきなんです。「うささんの絵の官能性に助けられた」というパートナーの言葉に感応して貼っておきます。